【2022.3.16.福島県沖地震_第四報】福島県沖地震 被害現場のデータ解析始まる 18日もデータ収集実施
テラ・ラボは16日夜中に発生した最大震度6強の福島県沖地震をうけ、昨日、福島県エリアで情報収集したデータをもとに、現在、解析を進めております。
重ねて、昨日に続き18日も新幹線が脱線した周辺エリアを中心に、ドローンや航空機、衛星を活用した情報収集を行っております。
▶︎ドローンによる情報収集
① テラ・ラボの研究拠点“TERRA LABO Fukushima”を置く南相馬市全域のドローンによる調査を実施。市内8箇所で上空から撮影し、データ取集を実施。
② 地図上にデータ収集した動画を連携させた(どの場所で撮影したのかが可視化でき全域の被害状況も迅速に把握できる)アプリケーション「テラ・クラウド」を作成。南相馬市役所へ情報提供をした。
航空機による調査

※被災地域近隣空港の駐機場が確保できないため、名古屋空港から離発着
ドローン調査と並行し航空機2機を稼働させ、南相馬市内全域及び周辺地域の調査を実施。
① 1機目の機体は、航続距離の長いターボプロップ型固定翼機で名古屋⇆福島間を往復。数時間で広域な情報収集が実現できた。
→《今後の課題》
大規模災害発生時、空港の駐機場はすぐに埋まってしまい、現地着陸ができなくなることもある。今回も同様の事案が発生した。
②2機目の機体は、航空測量用の固定翼機で情報収集(空撮)を実施。
南相馬市内全体のオルソマップ(精密な地図)作成を進める。
フライト翌日には解析結果をGIS化。全体の被害状況を把握できるほか、今後のリスク予測も立てやすくなる。
衛星を活用した情報収集

地震発生前と後の被災エリア全体の地図を取得し、比較検証を進める。
共通状況図(COP=common operational picture)の作成
上記のドローン、航空機、衛星を活用したデータをGIS基盤データ(地震震源地、震度分布、住宅データ、道路・河川データなど)と重ね合わせることで、被害状況の全体把握がいち早くできるようになり、各関係機関との情報共有が迅速に行うことを目指している。

テラ・ラボは引き続き、南相馬市及び周辺地域の調査を続けていきます。